医療と密接な関係にある病児保育について

医療と関わりの深く、子供と接っする仕事の中には、病児保育というものがあります。病児保育というのは一言でいうと、病気の子供の世話を保護者に代わって行うことです。

共働き家庭の場合、子供は保育所に通園していることが多いと思います。しかし、子供が病気になっってしまうと、保育園に預けることはできなくなります。また、保護者の中には仕事もなかなか休めない場合もあります。軽い風邪くらいなら預かってくれる保育所もあるかもしれませんが、熱が出ていたり、嘔吐、下痢などの症状があるとウイルスによる感染症も考えられるため、どうしても保育園に頼ることは出来ません。そういう時に保護者に代わって世話をしてくれるのが病児保育です。

そしてこの病児保育を行う人を病児保育専門士や認定病児保育スペシャリスト、病児保育士などと呼んでいます。病児保育というのは普通のベビーシッターと違い、病気の子供を預かることから十分な配慮と症状が悪化した際の判断力、対応力などが求められます。そのため、病児保育を行うには資格が必要になるのです。病児保育専門士は、保育士か看護師の資格があり2年以上の実務経験がなければ資格試験を受験することができません。認定病児保育スペシャリストは誰でも受験できますが、まずはweb講義を受講し、一次試験に合格した後に24時間の実習経験を行う必要があります。そして、認定試験を経て初めて資格取得ができるのです。

子供が病気になると本当は両親が看病をするのが一番です。しかし、どうしても世話ができない場合は、病児保育の存在は有り難いものです。まだまだ数は多いとは言えませんが、子供好きな性格を仕事に活かす場合には、ぜひ病児保育という選択肢も視野にいれてみてはどうでしょう。