保育士資格を取る方法は?

保育士になりたいなら、指定保育士養成施設(短大または専門学校)を卒業するか、または保育士試験に合格しなければなりません。

4年生大学を卒業したため保育士資格を取ることができなかった人、いったん就職したけれど保育士に転職したい人は、保育士試験に合格しなければいけません。保育士試験は年に2回行われていて、合格すれば保育士資格が取れます。試験は筆記試験と実技試験があり、その両方に合格しなければなりません。

筆記試験は、保育、教育、福祉や保健など9科目あり、保育士に必要な知識を体系的に理解できているかが出題されます。問題はすべて5択で、マークシート方式です。保育士資格には、一度に9科目すべてに合格できなくても、合格できた科目は3年間有効なので、その期間内に残りの科目を合格すればよいという特色があります。実技試験は造形(出された問題文を絵で描く)、音楽(楽器を演奏して歌う)、または言語表現(3分間で課題のお話をする)の3つ実技の中から2つを選んで試験を受けます。どの実技を選ぶかは自由です。

保育士試験の合格率は約20%で、およそ3~6ヶ月ほどの勉強が必要と言われています。受験資格は、大学や短大を卒業した人、卒業見込みの在学生あるいは2年以上在学して62単位以上取得できている人です。ですが、高卒、中卒、専門学校卒業の人でも受験資格がある場合があるので、詳しくは全国保育士養成協議会のホームページで確認してください。

子供に関わる仕事は多岐にわたる!

子供に関わる仕事に興味を持つ方は多いでしょう。もしも子供に関わる仕事に就くことを希望しているのなら、職種について詳しく調べてみることをおすすめします。保育士や幼稚園教諭の他に、学童保育や福祉施設の職員などをはじめ、小学校教諭や養護教諭、英会話教室や音楽教室の講師など、多岐にわたる職種が見受けられるからです。そのため、まずはどの分野に興味があるのか、自分の希望を明確にしておきましょう。

保育に携わりたいのなら、保育士が向いています。学校教育に関わりたい方には、小学校教諭が適しています。また、特技がある場合には、スポーツ教室や音楽教室など、様々な教室の講師も良いかもしれません。自分の適性を考慮しながら、子供に関わる仕事を選ぶことがポイントです。

中には、採用されるために資格が必要な職種もあります。例えば、保育士や小学校教諭など、保育や教育に関する職種は資格を要する代表的な職種です。大学や短大、専門学校を卒業したり、通信教育で学んだりして、資格を取得しなければ就くことができません。ただし、学童保育や福祉施設は、教員免許や社会福祉士などの資格がなくても非正規の職員として働くことは可能なので、まずは十分にリサーチをしてみてください。

それから、各種教室の講師として働く場合は、採用試験で自分の特技をアピールしなければなりません。英検や音楽コンクールの実績などがあるならば、履歴書や面接で積極的に伝えましょう。子供に関わる職種ですから、教え方の技能を問われる場合もあります。ですから、専門スキルと併せて指導方法なども学んでおいたほうが良いかもしれません。